初期臨床研修

初期臨床研修

鹿児島生協病院で
“地域に生きる医師”になる!

研修プログラム

研修プログラム名称鹿児島生協病院「地域医療のプロ養成」プログラム

当院は2003年に鹿児島県初の臨床研修病院となり、2025年3月までに89名の医師が当院の初期臨床研修を修了しました。2026年度も2名の研修医を受け入れています。当プログラムは、基幹型である鹿児島生協病院をはじめ、17の協力型臨床研修病院と9の研修協力施設から構成されています。

研修プログラム
(PDF)
 年次報告書 様式10
(PDF)
 研修管理委員会の構成員の氏名及び開催回数(PDF) 診療科ごとの入院患者・外来患者の数(PDF) 研修プログラムの名称
及び概要(PDF)
 臨床研修指導医(指導医)等の氏名等(PDF) 病院群の時間外・休日労働最大想定時間数(PDF) 病院群等の構成等
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研修理念

私たちの病院は「地理的な離島はあっても、人の生命に離島があってはならない」という合言葉のもと、これまで多くの医師の初期研修に関わり、それらの医師を離島診療所や各地域の関連病院に送り出してきました。
また、医療生活協同組合という性格上、医療生協の組合員の医療・介護・福祉の要求に応えつつ日常診療に携わり、医療を受ける主体者である患者・家族・地域住民の方々の声を大切に、親切で良い医療を目指して医療活動を行ってきました。

この研修プログラムは、厚生労働省の臨床研修目標を達成し、「真に地域に求められる医師」を養成することを目的としています。内科医を志向する医師は、離島診療所の医療活動を独力で担えるような力量を持つこと、内科以外の科を志向する医師は、各地域の一次医療機関(病院)でのプライマリ・ケア診療を担える力量を獲得することを目的とします。

基本方針

「真に地域に求められる医師」を養成するために

内科志向:
離島診療所の医療活動を独力で担えるような力量を

内科以外を志向:
各地域の一次医療機関(病院)でのプライマリ・ケア診療を担える力量を

当プログラムでは、地域のプライマリ・ヘルスケアを担える医師として、基本的な能力を修得するために、最終的に以下の3つを獲得目標としています。

  • 主治医としての総合的診療能力の獲得
  • 医療チームのリーダーとしての力量獲得
  • 医師の社会的役割を自覚する視点の獲得

以上の内容を視野に入れ、専門科にこだわらない基礎的かつ総合的な力量を獲得し、その後の各科専門の研修に入った場合にも、すべての症候や疾患、または患者を取り巻く諸問題に対して適切な対応ができることを目標とします。

研修施設(2026年4月30日現在、都道府県へ申請中)

研修分野 期間 研修施設
内科 28週(必修) 鹿児島生協病院、国分生協病院、奄美中央病院、霧島市立医師会医療センター など12施設
救急 12週(必修) 鹿児島生協病院、健和会大手町病院、千鳥橋病院、沖縄協同病院、霧島市立医師会医療センター
外科 8週(必修) 鹿児島生協病院、健和会大手町病院、千鳥橋病院、沖縄協同病院、霧島市立医師会医療センター
小児科 8週(必修) 鹿児島生協病院、千鳥橋病院、宮崎生協病院、沖縄協同病院
産婦人科 4週(必修) 鹿児島県立大島病院、愛育病院、竹内レディースクリニック、健和会大手町病院、千鳥橋病院 
精神科 4週(必修) 谷山病院、奄美病院、菊陽病院
地域医療 8週(必修) 奄美中央病院、徳之島診療所 など8施設
選択 32週(必修) 鹿児島生協病院、鹿児島大学病院、今村総合病院、南風病院、、霧島市立医師会医療センター、健和会大手町病院 など24施設

*「一般外来研修」については「内科・外科・小児科・地域医療」の研修期間中に並行して実施

鹿児島生協病院で可能な診療科
内科(総合内科、循環器、呼吸器、消化器、腎透析)・救急・外科・小児科・麻酔科・整形外科・眼科・泌尿器科

研修カリキュラムの概要、研修期間

必修科目 内科28週・救急12週・外科8週・小児科8週・精神科4週・産婦人科4週・地域医療8週・一般外来4週
選択科目 32週 ※ご本人と相談の上、創り上げていきます

200902初期研修-研修カリキュラム

  • 研修開始当初は、内科での医師導入期研修(オリエンテーション・内科病棟研修/8週間)を行います。医師導入期研修は、医師として第一歩を踏み出す大事な期間であり、この研修プログラムの中でも重視しています。この期間は、医師としての必要最低限の診療態度、知識、技能、考え方を習得することと、病院全体の流れをつかみ、他職種との交流を図ること(チーム医療・多職種連携への参画)を目的とします。
  • 内科研修(28週間)では、医師導入期研修のほか、循環器・呼吸器・消化器・腎透析など各分野のcommom diseaseをはじめ、各科で特徴的な疾患を中心に研修を行います。
  • 救急部門研修は、12週間のブロック研修で行います。Ⅰ期(4週間)は導入期とし、主に救急医療を行う上での基本的診療態度や医療技術の習得、Ⅱ期(8週間)は、救急外来(日勤・準夜勤務)、重症管理を中心とした研修を行います。
  • 地域医療研修(8週間)は、市中診療所、離島の病院・診療所などから選択して行います。在宅医療研修(往診等)も併せて実施します。
  • 一般外来研修は、原則として内科・外科・小児科・地域医療研修時に並行して実施します。急性疾患及び慢性疾患患者の外来での対応の仕方、入院治療の必要性を判断する力の習得を目指します。
  • 選択研修は、必須科目(内科・救急部門・外科・小児科・産婦人科・精神科・地域医療)の追加研修に加え、麻酔科・整形外科・眼科・泌尿器科等での研修が選択できます。個々の希望を考慮しつつ、研修スケジュールを決定します。

ローテートの基本的考え方

基本となるスケジュール

1~4 5~8 9~12 13~16 17~20 21~24 25~28 29~32 33~36 37~40 41~44 45~48 49~52
1年目 内科 救急部門 外科 産婦人科
(一般外来)
1~4 5~8 9~12 13~16 17~20 21~24 25~28 29~32 33~36 37~40 41~44 45~48 49~52
2年目 小児科 地域医療 精神科 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択
(一般外来)

選択期間を利用したスーパーローテート研修の推奨例

1~4 5~8 9~12 13~16 17~20 21~24 25~28 29~32 33~36 37~40 41~44 45~48 49~52
1年目 内科 救急部門 外科 内科 小児科 精神科 産婦人科
(一般外来)
1~4 5~8 9~12 13~16 17~20 21~24 25~28 29~32 33~36 37~40 41~44 45~48 49~52
2年目 麻酔科 整形外科 地域医療 救急部門 内科 感染症 救急部門
(一般外来) (一般外来)

豊富な手技経験

豊富な手技経験

当直研修システム(平日)

  1. 研修医が当直に入る際は、必ず内科指導医(またはそれに相当する内科以外の医師)が入ります。
  2. 症状・疾患によって内科以外の医師にコンサルトできる体制を整えています。
  3. 深夜当直については、翌朝指導医との振り返りや引継ぎが終了後、当直明けを保障しています。

研修の特徴

プライマリ・ケアの推進

  • 当院は新興住宅地域の中にあり、その周辺部には農村地帯が広がっています。周辺地域は夜間・休日に受入可能な医療機関が少なく、当院では二次救急だけでなく、一次救急も積極的に受け入れています。
  • 当院は生活協同組合が設立した病院です。地域住民を中心に構成される組合員からは通常疾患と救急対応を求める声が多く、地域の方々が受診しやすい診療体制をとっています。平日の一般診療のみならず、救急に備え、夜間・休日も日当直体制を整えています。
  • 午後7時から翌日午前8時30分までに受診する時間外の救急患者は1日約30名。内科、小児科、外科、整形外科の患者が多く、多彩な症例が経験できます。日曜日や祝日の日直帯も同様です。
  • 当院の研修プログラムは、内科・救急・地域医療を重点診療領域、そして研修医の重点教育分野と考えています。初期研修の一環としてプライマリ・ケアに求められる疾患の病因・病態を学ぶと同時に、必要な手技に関しても専門医やスタッフ医の指導の下、月4回程度の当直勤務を通して、学識・技術を習得することができます。

地域医療、福祉関係機関との連携

地域医療機関との連携も積極的に進めています。地域のクリニックからは専門診療科や二次救急患者の受け入れ、CT、MRI等の検査受け入れを行い、当院からは皮膚科、放射線科、精神科など専門開業医への紹介を日常的に行っています。
また、近隣地域は特別養護老人ホームや老人保健施設などの福祉施設が多く存在しており、施設入所者から発生する急性増悪、重症患者の受け入れや当院の入院・外来患者の福祉施設への紹介等も行っています。
地域の医療・福祉施設との連携、協力の現状を知り、経験することは医療・介護・福祉の全体像とその中での医療、そして医師の役割を考えるきっかけとなり、初期研修を行う上で非常に有意義であると考えます。

病院群における病院相互の診療上の機能の連携方法

  • 研修医は協力型病院・施設で地域医療・精神科・産婦人科・選択研修等を行います。
  • 当院と上記病院・協力施設との間で研修管理委員会を設置し、研修目標、研修状況、達成度などの評価指導を行います。(研修管理委員会は年3回開催しています。)

その他

地域医療との関わり

  • 鹿児島市南部(人口約16万人、6万世帯)および周辺部(日置市、指宿市、南九州市、南さつま市)唯一の総合病院として救急重症患者の受け入れ、開業医、近隣医療機関との診療連携を進めています。
  • 年間約4,900件の入院があり、救急車の受け入れ件数は年間約2,500件(うちCPA搬入件数は約50件)と鹿児島市の年間救急出動件数のおよそ1割、鹿児島市南部の救急出動件数の約4分の1を受け入れています。
  • 当院のCPC(臨床病理検討会)は、開催回数が429回を数え(2024年8月現在)、地域開業医の先生方も参加されています。また、各診療科とも鹿児島市内や県内の医療機関でつくる各種研究会などで学術発表を行っています。
  • 鹿児島大学心臓血管内科が主宰する「CCUネットワーク」に参加し、循環器疾患の救急患者を積極的に受け入れています。
  • 地域保健分野では、産業医活動にも取り組んでおり、現在19事業所と契約しています。また、事業所健診や自治体等の特定健診なども実施しており、年間10,000人を超える方々の健診を実施しています。
  • 近隣の小中学校や保育園などの嘱託医、地域の介護老人福祉施設の嘱託医などを担当しており、地域の保健センターなどが主催する健康講座で講師を務めています。
  • 在宅医療分野においては、近隣の往診クリニックと連携し、筋萎縮性側策硬化症患者の人工呼吸器管理を行っています。
  • 当院は、鹿児島医療生活協同組合が運営する2病院・7無床診療所(うち歯科診療所1)・5訪問看護ステーション(サテライト2を含む)、4ヘルパーステーション、1訪問入浴ステーション、1デイサービスセンターの中心として幅広い医療活動を展開しています。

鹿児島大学医学部(鹿児島大学病院)との連携について

  • 鹿児島県内唯一の医学部であり、医師の研修・派遣や研修生受け入れ、手術支援、定期的なカンファレンス開催などで協力をいただいています。
  • 2003年度より鹿児島大学医学部の協力医療機関として医学部6年生の臨床学外実習(クリニカル・クラークシップ)を受け入れています。また、医学部3・4年生を対象としたシャドウイング(地域医療機関実習)の受け入れも積極的に進めています。
  • 2012年度からは鹿児島大学病院「桜島プログラム」の協力病院に加わり、内科・救急・小児科を中心に初期研修医の受け入れています。

鹿児島生協病院で取得できる専門医

基幹PG 内科専門医・総合診療専門医
連携PG 外科専門医・小児科専門医・整形外科専門医・眼科専門医
麻酔科専門医・救急科専門医・病理専門医
学会PG 呼吸器専門医・循環器専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医
腎臓専門医・透析専門医・神経内科専門医・小児循環器専門医
感染症専門医・アレルギー専門医・家庭医専門医・総合内科専門医