当院は2003年に鹿児島県初の臨床研修病院となり、2023年3月までに84名の医師が当院の初期臨床研修を修了しました。2023年度も5名の研修医を受け入れています。当プログラムは、基幹型である鹿児島生協病院をはじめ、16の協力型臨床研修病院と24の研修協力施設から構成されています。
研修プログラム
(PDF) 年次報告書 様式10
(PDF) 研修管理委員会の構成員の氏名及び開催回数(PDF) 診療科ごとの入院患者・外来患者の数(PDF) 研修プログラムの名称
及び概要(PDF) 臨床研修指導医(指導医)等の氏名等(PDF) 病院群の時間外・休日労働最大想定時間数(PDF) 病院群等の構成等
(PDF)
私たちの病院は「地理的な離島はあっても、人の生命に離島があってはならない」という合言葉のもと、これまで多くの医師の初期研修に関わり、それらの医師を離島診療所や各地域の関連病院に送り出してきました。
また、医療生活協同組合という性格上、医療生協の組合員の医療・介護・福祉の要求に応えつつ日常診療に携わり、医療を受ける主体者である患者・家族・地域住民の方々の声を大切に、親切で良い医療を目指して医療活動を行ってきました。
この研修プログラムは、厚生労働省の臨床研修目標を達成し、「真に地域に求められる医師」を養成することを目的としています。内科医を志向する医師は、離島診療所の医療活動を独力で担えるような力量を持つこと、内科以外の科を志向する医師は、各地域の一次医療機関(病院)でのプライマリ・ケア診療を担える力量を獲得することを目的とします。
内科志向:
離島診療所の医療活動を独力で担えるような力量を
内科以外を志向:
各地域の一次医療機関(病院)でのプライマリ・ケア診療を担える力量を
当プログラムでは、地域のプライマリ・ヘルスケアを担える医師として、基本的な能力を修得するために、最終的に以下の3つを獲得目標としています。
以上の内容を視野に入れ、専門科にこだわらない基礎的かつ総合的な力量を獲得し、その後の各科専門の研修に入った場合にも、すべての症候や疾患、または患者を取り巻く諸問題に対して適切な対応ができることを目標とします。
研修分野 | 期間 | 研修施設 |
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内科 | 28週(必修) | 鹿児島生協病院、国分生協病院、奄美中央病院 など11施設 |
救急 | 12週(必修) | 鹿児島生協病院、健和会大手町病院、千鳥橋病院、沖縄協同病院 |
外科 | 8週(必修) | 鹿児島生協病院、健和会大手町病院、千鳥橋病院、沖縄協同病院 |
小児科 | 8週(必修) | 鹿児島生協病院、千鳥橋病院、宮崎生協病院、沖縄協同病院 |
産婦人科 | 4週(必修) | 鹿児島県立大島病院、愛育病院、竹内レディースクリニック、健和会大手町病院、千鳥橋病院 |
精神科 | 4週(必修) | 谷山病院、奄美病院、菊陽病院 |
地域医療 | 8週(必修) | 奄美中央病院、徳之島診療所 など21施設 |
選択 | 32週(必修) | 鹿児島生協病院、鹿児島大学病院、今村総合病院、南風病院、健和会大手町病院 など26施設 |
*「一般外来研修」については「内科・小児科・地域医療」の研修期間中に並行して実施
鹿児島生協病院で可能な診療科 |
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内科(総合内科、循環器、呼吸器、消化器、腎透析、感染症)・救急・外科・小児科・麻酔科・整形外科・眼科・泌尿器科・病理診断科 |
必修科目 | 内科28週・救急12週・外科8週・小児科8週・精神科4週・産婦人科4週・地域医療8週・一般外来4週 |
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選択科目 | 32週 ※ご本人と相談の上、創り上げていきます |
週 | 1~4 | 5~8 | 9~12 | 13~16 | 17~20 | 21~24 | 25~28 | 29~32 | 33~36 | 37~40 | 41~44 | 45~48 | 49~52 |
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1年目 | 内科 | 救急部門 | 外科 | 産婦人科 | |||||||||
(一般外来) | |||||||||||||
週 | 1~4 | 5~8 | 9~12 | 13~16 | 17~20 | 21~24 | 25~28 | 29~32 | 33~36 | 37~40 | 41~44 | 45~48 | 49~52 |
2年目 | 小児科 | 地域医療 | 精神科 | 選択 | 選択 | 選択 | 選択 | 選択 | 選択 | 選択 | 選択 | ||
(一般外来) |
週 | 1~4 | 5~8 | 9~12 | 13~16 | 17~20 | 21~24 | 25~28 | 29~32 | 33~36 | 37~40 | 41~44 | 45~48 | 49~52 |
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1年目 | 内科 | 救急部門 | 外科 | 内科 | 小児科 | 精神科 | 産婦人科 | ||||||
(一般外来) | |||||||||||||
週 | 1~4 | 5~8 | 9~12 | 13~16 | 17~20 | 21~24 | 25~28 | 29~32 | 33~36 | 37~40 | 41~44 | 45~48 | 49~52 |
2年目 | 麻酔科 | 整形外科 | 地域医療 | 救急部門 | 内科 | 感染症 | 救急部門 | ||||||
(一般外来) | (一般外来) |
地域医療機関との連携も積極的に進めています。地域のクリニックからは専門診療科や二次救急患者の受け入れ、CT、MRI等の検査受け入れを行い、当院からは皮膚科、放射線科、精神科など専門開業医への紹介を日常的に行っています。
また、近隣地域は特別養護老人ホームや老人保健施設などの福祉施設が多く存在しており、施設入所者から発生する急性増悪、重症患者の受け入れや当院の入院・外来患者の福祉施設への紹介等も行っています。
地域の医療・福祉施設との連携、協力の現状を知り、経験することは医療・介護・福祉の全体像とその中での医療、そして医師の役割を考えるきっかけとなり、初期研修を行う上で非常に有意義であると考えます。
基幹PG | 内科専門医・総合診療専門医 |
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連携PG | 外科専門医・小児科専門医・整形外科専門医・眼科専門医 |
麻酔科専門医・救急科専門医・病理専門医 | |
学会PG | 呼吸器専門医・循環器専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医 |
腎臓専門医・透析専門医・神経内科専門医・小児循環器専門医 | |
感染症専門医・アレルギー専門医・家庭医専門医・総合内科専門医 |