医学生の皆様

春の高校生医師体験企画を開催しました!

3月27日(土曜日)に、谷山生協クリニック4階講堂において、「春の高校生医師体験」を開催しました。
春休みに入り、鶴丸高校の新3年生14名が参加してくださいました。
今回も、感染予防対策をしっかりと行い開催しました。

 

例年は院内見学を行い、様々な職種の業務を見たり聞いたりして回りますが、コロナ禍のため事前に撮影した紹介動画を視聴していただきました。薬剤部・放射線部・検査部を中心に、それぞれがどんな仕事をしているのかを学びました。

 

 

第二部は、「医師講演」。今回は鹿児島生協病院小児科の関俊二医師より、自身が医師を目指した経緯や今の医療活動について裏話も交えて講演していただきました。
質疑応答では事前に寄せられた質問や講演を聞いて質問などがたくさん寄せられ、丁寧に1つずつ答えていただきました。

【質問1】医師になるために身につけておくべきことはなんですか?
まず医師免許を取ること。大変ですがそのためには勉強しなければなりません。

【質問2】勉強以外で頑張ったことは?
どの仕事にも共通しますが、自分が嫌な事、やりたくない事も一生懸命立ち向かわないといけないと思っています。
それを乗り切ったときに自分の力になり、将来役に立つと思います。

【質問3】学生時代にしておけばよかったことは?
テストがよかっただけではいけません。多くの医師が臨床医になる中で患者さんやスタッフとのコミュニケーションが大切になります。
いろいろな場所で多くの経験をしてください。

【質問4】医学生で大変だったこと、楽しかったこと
勉強は覚えることが多くて大変でした…。ただ、医師になろうと思って学士入学をしたので大変なことも楽しもうと思いました。

【質問5】患者さんと向きあう上で気を付けていることは?
小児科をしていて、入院する患者さんや家族の日常生活、価値観まで知る・考えることが大事だと思っています。

【質問6】忙しいですか?リフレッシュ方法は?
年数や働く場所、診療科で変わります。重症の患者さんがいて急に呼び出されたり休みの日は家族と過ごしたり、年に何回か数日の休みを取って旅行したりしています。
忙しい中で学ぶことも多いです。仕事を忘れて熱中できる趣味があるといいと思います。

【質問7】医学部を目指したきっかけは?
困った人を助けたいというのが理由です。いろいろなボランティアや海外を経験して、医師の数もありますが、保健衛生(環境)が大切だなと感じました。

【質問8】今まで一番のピンチは?
ピンチというのはあまり思い浮かびませんが、大学病院での研修はとにかく大変でした。でもみんなに助けられてここまで来れました。

【質問9】医学の道を目指すことに迷いや不安があります
高校生で将来の進路を決めないといけないという社会に対してちょっとどうかな?と思うところがあります。
アメリカなどだと一旦大学を出てメディカルスクールに通ったりしますので途中で挫折しても大卒の資格は残りますが、日本は入って違うと思ったときにはもう後戻りしづらい環境です。
偏差値やランクで進路を決めるのはどうかと思います。医学部はある意味専門学校です。誰かから言われたりして決めるのではなく、自分でいろいろな情報を集めて後悔のないように自分で決めることが大事だと思います。

【質問10】医師として働き続けている理由は?
逆に辞める理由ってあるのかな?と思います。医師にしかできないことがたくさんありやりがいもあります。辞めることは考えられないですね。

【質問11】医師としての最終目標は?
最終目標と言うより、日々目の前のことをやり続けることかなと思います。小児科の中でも専門領域があり私は循環器をしています。
しっかりと目の前の患者さんに向き合って対応していくことこれを日々継続だと思っています。

【質問12】医師不足についてどう思いますか?
都会に集中していることが挙げられます。みんな便利な都会で生活したいと思う人が多いのはしかたないかなと思います。
この問題を解決できる仕組みをどう作っていくかが課題だと思います。

【質問13】医療技術の革新を実感しますか?
手術ひとつとっても亡くなっていた患者さんの数が大きく減少していきています。
医師の技術だけでなく、医療機器や医薬品の進化も目覚ましく、毎年毎年進歩しているのを実感します。
それに伴って複雑化してきているので常に勉強が欠かせません。小児科ですが、様々な領域があります。なかなか専門が異なると手を出しづらいのが難点ですね。

【質問14】待遇の面ではどうですか?
ありがたいことに生活に困ることはないというのが一番の恵まれているかなと思います。かといってセレブのような生活ができるわけではないですが(苦笑)。

【質問15】男女間での差はありますか?育休とその影響は?
経験上女性の方がコツコツ勉強してるので成績は女性の方がよいと思います。
しかし医師(医学部)は男性が多いのはなぜか?。この間の様々な問題がニュースとして表面化しました。
出産や育児で一定期間現場を離れるので、その穴埋めを限られた人数でやらなきゃいけない。医師不足や医学部定数が限られている中、簡単に代わりを増やせないという意識があったのだと思います。それも診療科によっても異なると思います。
医学を生業とするのに男性も女性も関係ありません。休んでいる間でもオンラインで勉強したり本を読んだり、遅れは十分取り戻せると思います。復帰しやすいようフォローできる仕組みを整備していかないといけませんね。

【質問16】海外での活動で感じたことは?
医師がいても医療が出来る環境がなければ何もできないことに無力感を感じた経験があります。日本では当たり前でも海外では全然当り前じゃない。環境って本当に大切なのです。

【質問17】薬学部を卒業された経験が今に活きているということはありますか?
薬に馴染んでいたので薬の面ではあまり困らなかったことが挙げられますね。

 

第三部は、鹿児島大学医学科新2年生の平山凌大さん(鹿児島民医連奨学生)から「医学生の日常と受験勉強」について講演していただきました。
自身の時代や浪人生時代を振り返ってどのような受験勉強をしていたか?また医学部に入ってからの大学生生活について語ってくださいました。

【質問1】高校時代や予備校時代の受験勉強の合間のリラックス方法は?
悩み事や困り事を話せる友達がいると息抜きにもありますし、悩み解消にもつながります。勉強が頭に入らないときは、一切勉強しない日を作ったりしました。

【質問2】モチベーションを保つには?
「・・・・しないといけない」という自分にしんどい目標ではなくて「1日〇問頑張ろう」というできる目標を立ててやることで、あともう1問頑張ろうというように前向きに取り組めた気がします。

【質問3】医学部を目指したきっかけは?
自身の入院経験からです。離島に住んでいたので検査にも時間がかかったり本土の病院に紹介されるなどする中で、県内の医療格差を感じました。その格差を少しでも無くしたいと思ったのがきっかけです。

【質問4】どんな経験が役に立ちますか?
部活のキャプテンや体育祭の応援団などやらなくていいことをあえてやったことがいい経験になり後につなっがっている気がします。

【質問5】医学生になって大変な事は?楽しいことは?
大変なのは勉強と試験ですね。単位を落とすと留年してしまうので試験を落とさないようしっかり勉強しなければいけません。
また部活との両立も大変です。家庭教師や塾講師のような短時間で単価の高いアルバイトをしている医学生が多いようです。
アルバイトで稼いだお金で好きなものを買ったり美味しいものを食べたりできることが楽しいですね。

【質問6】医学生になってからの睡眠時間は?
最低6時間は寝るようにしていますが、終わらない課題があるときは徹夜することもあります…(苦笑)。経験談ですが、きちんと寝ている方が頭に入ってきますよ。

【質問7】入学前後でギャップを感じたことは?
医学部って勉強漬けのイメージでしたがあまり高校と変わらない感じがしました。
高校の先生は丁寧に理論立てて教えてくれますが、大学の先生は「ついてこい」的な感じですすめていくことにギャップを最初に感じました。

 

貴重な春休みの一日を使い、参加してくださった高校生の皆さんありがとうございました!
今回の企画が医師を目指すモチベーションアップに繋がったなら嬉しいです。
またコロナが落ち着いたら、現場を見て回れると思いますのでぜひまたご参加ください!

 

講師を務めてくださった関俊二先生・平山さんにも感謝申し上げます。
関先生は大学医局人事の関係で今月いっぱいで鹿児島生協病院を退職されます。
大学派遣の先生にここまで深く私たちの活動に関わっていただいたのは初めてです。
また一緒に働ける日が来るのを待っています!新天地でのご活躍をお祈りしています。
平山さんもお忙しい中本当にありがとうございました。