内科専門医

プログラム統括責任者 馬渡 耕史

プログラム統括責任者 循環器内科

馬渡 耕史

鹿児島大学卒(1978年入職)
鹿児島大学臨床教授

鹿児島生協病院は、地域住民の健康を守る鹿児島医療生協の病院です。内科専門医として求められる一般的な知識・技術の習得のみならず、この地域に必要で求められている医療をどのように実現していくのかを常に考える、言い換えると「必要とされる医療と自分がやりたい医療とをどう統一するのか」を意識する研修です。複雑な多数の疾患を持つ患者さんを総合的に診る力、具体的には高齢者の共通した併発症である心不全や肺炎などの感染症の治療において、高い質を維持しながら「シンプルで優しい」医療を実践する能力が求められています。そのために鹿児島生協病院を基幹施設として、近隣医療圏および離島の連携施設とで内科専門研修を行います。
本プログラムの医師養成の柱は、無差別・平等の医療・介護・福祉を担う医師、基本的人権を尊重できる総合的視点を持つ医師、地域に求められる役割に応えてチーム医療を実践できる医師、健康の社会的決定要因(SDH)をはじめ医療・社会的問題に対する科学的視点、変革の視点を持つ医師養成です。
地域にどっぷりつかった内科専門研修を始めませんか。心よりお待ちします

内科専門研修プログラム

募集定員・研修期間

定員4名/1学年 研修期間 3年

※当該プログラム専攻実績 2019年度より累計5名(2023年4月1日現在)

鹿児島生協病院の内科専門研修プログラムの理念

  • 内科専門医として求められる一般的な知識・技術の習得のみならず、医師としての人格の涵養、医療の社会性の理解を深める
  • 病院の地域における役割と求められる医療について理解した上で、そのニーズに応えうる総合的な力量と必要な専門性を習得する
  • 無差別・平等の医療・介護・福祉を担い創造しうる医師、基本的人権を尊重できる総合的視点を持つ医師、地域に求められる役割に応えてチーム医療を実践できる医師の養成
  • そのために「地域に出て、地域に学び、育つ」地域基盤型教育を重視し、ヘルスプロモーション活動など医療生協の組合員などとの協同の場を研修に生かすとともに、様々な取り組みへの参加を通じて、健康の社会的決定要因(SDH)をはじめ医療・社会的問題に対する科学的視点、変革の視点を身につける

内科専門研修プログラムの医師養成

無差別・平等の、医療・介護・福祉を担う医師

無差別・平等の、医療・介護・福祉を担う医師

私たちは、「差額ベッド料の徴収なし」、「無料・低額診療事業」、「チームとしてのソーシャールワーク」等、お金の有る無しに関わらず、いつでも、どこでも、誰もが安心してかかることのできる医療・介護・福祉の実現を目指して日々とりくんでいます。
治療だけでなく、患者さんが治療を受けられる前提条件にも目を向けられる専門医の養成にとりくみます。

基本的人権を尊重できる総合的視点を持つ医師

基本的人権を尊重できる総合的視点を持つ医師

私たちすべての人間は、医療の場で人間の尊さが何よりも重んじられ、いかなる差別も受けることなく、良質で安全な医療を受ける権利を有しており、医療の場での基本的人権の実現が目指されています。
医療という専門性の高い領域でも、患者の望み・願い・意思が尊重され、医学・医療のもたらす成果は患者のためにあるという原則が貫かれます。

地域に求められる役割に応える医師

地域に求められる役割に応える医師

私たちは、今日的な医師の在り様として「総合性を自らの専門として高い力量を持つ総合医・家庭医」と「総合的基礎力を備えた専門医」がお互いに協働しながら地域のニーズに応える医療を実践するという医師像を認識しています。
現在では、さまざまな医療団体と課題ごとに協議共同する関係が深まり、現場では地域にある医療機関や、地域で活躍する医療・介護・福祉の専門職やボランティアの人びととの連携と共同の中で自らも発展する時代を迎えています。私たちの私たちが描く医師像のアイデンティティはまさに連携と協働の中に見出されると考えています。

医療・社会問題に対する視点を持つ医師  

医療・社会問題に対する視点を持つ医師

貧困と格差が健康被害の重要な原因となっています。公的な医療・介護費用の削減をすすめ、市場化を持ち込む政府の方針により、地域住民は医療からも介護からも遠ざけられ、経済格差がいのちや健康の格差によりいっそうつながる結果をもたらしかねない状況です。
真に患者さんのいのちと健康を守るために、私たちが何を学び、どう行動するかを考えることのできる医師が求められます。

課題に対する科学的・変革的視点を持つ医師

課題に対する科学的・変革的視点を持つ医師

そして、多様性を前提とした個人の尊厳と公正な保健医療をめざして、人びとの健康を阻害するもの、健康格差を生み出すものに対してタックルすることが今日の私たちに求められていると考えます。
「医師は、地域社会や患者集団の健康を高めるために、人びとと協力して自身の専門知識や影響力を行使し、そのニーズを特定し、必要なら代弁者として声をあげ、また変革を起こすための資源の動員を支援すること」、いわゆるヘルスアドボケケイトを実践する医師養成にとりくみます。

研修期間とローテート

将来進むサブスペシャリティを決めている専攻医のためのローテート例

ローテート例1

地域医療を中心に、総合的に内科全般を経験することを目指す専攻医のためのローテート例

ローテート例2

連携施設

各研修施設での内科13領域における診療経験の研修可能性を3段階(〇、△、✕)に評価した
(〇:経験できる、△:時に経験できる、✕:ほとんど経験できない)

  総合内科 消化器 循環器 内分泌 代謝 腎臓 呼吸器 血液 神経 アレルギー 膠原病 感染症 救急
基幹
施設
鹿児島生協病院 鹿児島
連携
施設
国分生協病院 鹿児島
奄美中央病院 鹿児島
くわみず病院 熊本
鹿児島大学
附属病院
鹿児島
今村総合病院 鹿児島
南風病院 鹿児島
今給黎総合病院 鹿児島
大分健生病院 大分
特別連携
施設
徳之島診療所 鹿児島
宮崎生協病院 宮崎
上戸町病院 長崎
谷山生協
クリニック
鹿児島

お問合せ
総合病院鹿児島生協病院研修センター(鹿児島民医連)

TEL 099-267-1455

後期研修事務担当
福元 rinken@kaseikyohp.jp
川添  n-kawazoe@kagoshima-min.jp